インターネットが急速に発展している中国には、数多くのニュースサイトが存在する。そのなかから興味深い記事をピックアップし、中国のいまをさぐる。
北京市のタブロイド紙「新京報」に、「中国産のヨーグルトとゼリーには、古靴から作られたゼラチンが使われている」というインターネット上のつぶやきが反響を呼んでいると掲載された。
この情報は、中国版ツイッターとも言われている「微博」で、流されたもので、このつぶやきが反響を呼び、ゼリー食品に対する強い疑惑が起こっていると報じている。記事によると、中国乳業協会の幹部の「乳製品に工業用ゼラチンを転嫁することはありえない」とするコメントを掲載し、投稿者への訴訟問題に発展する可能性を示唆している。
最初にネット上に書き込みをしたのは、中国中央テレビのアナウンサーと地元の新聞記者とされていて、「捨てられた古靴が瞬く間におなかの中に入るから、ヨーグルトとゼリーは食べない方がいい」とする内容だったという。書き込みはすぐに消されたというが、この書き込みをめぐり、ネット上では様々な議論を巻き起こしている。
中国では、廃棄された油が大量に再加工され、食用油として再利用されたのちに、市場などで堂々と使われていることがあるという。そこで食事をした小さな子どもたちが命を落とす事故などが頻発していて、社会問題化しているという。
日本ではとてもありえないゴシップネタだが、モラルが欠如している国民がいまだに多くいる中国だからこそ、このテの噂話に対しても、国民が疑心暗鬼になっているのである。
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